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最低限な部屋を。

アノマロカリスです。
昔、とてもボロいアパートに住んでいた事があります。
当時の生活において、
そのアパートに住むことがベストな状況でした。
どれくらいボロかったかといいますと、
まず玄関のドア。
ドアの下部分がサビきっており、穴があいていました。
入居当初はサビているだけだったので気にしませんでしたが、
日に日に穴が大きくなって、
最終的には小さめの猫が通れる位にまで大きくなってしまいました。
色んな虫が出たり入ったりしてましたね。
ダンボールで塞いではいたんですが、
何故か虫が入ってくるのです。
大ムカデがいた時には肝を冷やしました。
いくら大家さんに話しても直してもらえませんでした。
雨漏りも結局直してもらえませんでした。
世知辛いです。
壁も非常に薄く、
二階の人の会話が聞こえます。
部屋の中は異常なまでの湿気。
家中カビだらけ。
梅雨時の湿気は当然ですが尋常ではなく、
押入れの中にいれていたティッシュのストックが、
湿気で箱ごとフニャフニャになっていました。
アレにはなかなか驚きました。
梅雨時、夏場は室内温度が急上昇。
友人は20分と部屋にいることができませんでした。
みんな具合を悪くして帰ってしまします。
湿気と室温の高さからミストサウナのようだったからです。
僕は毎日いるためか、順応していたようです。
換気もなかなかできませんでした。
僕が住んでいたのは一階で、
ベランダもなく、遮るものもなく、目の前が人通りが多い道路だったからです。
土ぼこりも凄くて、窓はなかなか開けれません。
昼も夜もです。
夏本番になると、
さすがに寝苦しくなったので、
扇風機を購入しました。
その日から夜は天国になりました。
逆に冬は、極寒の部屋に変貌します。
底冷えや隙間風も相まって、
部屋の温度をどんどん下げていきます。
部屋の中なのに、当たり前のように息が白くなります。
水道水も井戸水かというくらい冷たい。
お湯が出ない部屋なので、
寒いのが苦手な僕は、夏より冬が耐えがたかったです。
そして、
当時の部屋で一番の脅威だったのが、ゴキブリです。
毎日、毎日3~4匹を退治していました。
毎日です。
半年も経った頃、
僕のゴキブリ探知機は、かなり鋭敏なものなっていました。
(・・・ん、いるな・・・・・。)
と感じたら絶対にいます。
音もしていないのに分かるようになりました。
これだけ出現率が高いということは、部屋のどこかに巣があるはずです。
でも巣を見つけるという行為が気分的に嫌だったので、
なかなか実行しなかったんですが、
いい加減ウンザリしていたので、巣を叩く決意をしました。
検証の結果、
流し台の下の収納の奥に巣がある事が分かりました。
そこで、たたみ10畳用の、「ゴキアース」を購入し、
一畳にも満たない流しの下の収納にセットしました。
収納の戸を完全に締め切り、いざ点火。
僕のシュミレーションでは煙は全て巣の中へ。
そしてその日以来、ゴキブリは一切現れませんでした。
勝ちました。
この部屋には1年ちょっと住みました。
今思えば、貧乏とはいえよく住めたなぁと思います。
この経験により、
大体の部屋には住める自信がつきました。
ゴキブリの殺し方のコツも身に付きました。
それと同時に、
最低限という事も学びました。
贅沢は求めないから・・・、
ボロでもいいから・・・、
最低限の部屋を・・・、
的な。
貧乏は買ってでもしろといいますね。
でも、甘えた事を言わせていただくなら、
やっぱり、ほどほどがいいなぁと思います。

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