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伊萬里町の地図のゆくえ!

社長です。happy01
今日、市内の郷土史を研究されているM先生が、来店されました。
先生: 「お宅で昭和26年に発行しとらす地図のあるやろ。
そいば、コピーしてくれんね。」
私: 「はい、良くご存じで。」
先生: 「郷土資料館に行ったら、展示してあったけん、そいばみたら、早田書店て書いてあったけん、1枚ほしかったい。」
私: 「60年前の地図ですが、本町の本店に、たぶん、いくらか残っとると思いますので、カラーコピーでよかぎ、コピーして差し上げてよかですよ。」
その地図は、これです。
最新伊萬里町図

西松浦郡地図

まちなかの拡大図です。

昭和26年9月発行
伊万里高等学校 教諭 原口静雄著
発行元:合名会社 早田書店
代表者:早田十平とありますが、
十平とは、先々代。私の祖父です。
当時、伊万里市松浦町在住の原口静雄先生にお願いして作成してもらい、当社で発行しました。
当時23才の父が企画して作ったそうです。
戦後間もないころ出された地図ですが、よく見ると細い路地までのっており、よく出来た地図です。
伊万里小学校は、伊万里中部小学校
大坪小学校は、伊万里東部小学校となっています。
伊万里高校は、北校舎(現在の敬徳高校)と南校舎(現在のマックスバリュー付近)に分かれています。
また、原口先生は、当時の伊萬里の年間気温をしらべ、東京・鹿児島とグラフで比較されています。
それに裏面には、有田の製陶所の分布図や交通量の調査図、人口分布、産業分布など、丁寧に調べておられます。
今では貴重な歴史の資料です。
原口先生は、そのほかにも、松浦党研究や地元の桃川誌などを出筆されています。
原口先生のことをネットで調べていたら、
この地図が、ある古本屋さんで売られていることが分かりました。
絶版の郷土史の本や古地図は高値で売られていると聞いたことはあったのですが・・・・。
なんと、1枚・・・12,000円!!
「え~!!いちまんにせんえん!?」
ビックリです。
次の瞬間、私はとんでもないことをしたことを思い出しました。
「捨ててしまった!」
そう、約20年前、私が本町店(早田書店)を改装したときに、200
~300枚あったこの地図、ほとんど捨ててしまったのです。
手持ちは、残り数枚。 トホホ・・・。 crying
自宅に帰ってから、小6の娘にこの事を話しました。
娘: 「もったいなか、お父さん!
12,000円の300枚なら360万円ばい! あ~あ、360万円損したね。」
それから、しばらく落ち込んだ私でした。
この地図をご覧になりたい方、
伊万里市郷土資料館や
伊万里小学校の2階の職員室前の廊下にも貼ってあります。

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