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早田の今をお伝えします。

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断れない性格(その3)

和帳製造元の文具店
社長です。
それは、タンスの中に大事に包んでありました。
80歳になる母が探してくれました。
13年前に亡くなった祖母が、祖父が作ったものを記念として大事にとっておいたものです。

メモには、こう書いてあります。
「大正15年ごろ 早田十平 製品である
 和帳製本をしていたものを記念品としてとっておく」
 祖母の字です。
 
大福帳(だいふくちよう)です。
メモには、長帳とも書いてありました。
正面より

綴じ部

綴じ部 上部

綴じ部側面

反対側には、早田製造の印鑑があります。

私が先日作ったものと比べると、出来が違います。

裁断機も無い時代に、どうやってきれいに切ったのでしょうか?

細い麻ひもで、100枚ずつの間にしっかり、紐が通っています。
中の紙です。

ん~~、負けた!(ーー;)
私が作ったものと比べると、とてもしっかり作ってあります。
身内ながら、いい仕事をしています。
職人魂が伝わってきます。
私が小学校2年の時、祖父は70歳で亡くなったので、あまりよく覚えていません。
でも、これを見る限り祖父の仕事に対する想い(情熱)を、
時を超えて感じました。
今から1週間前に母に大福帳の話をしたら、どこかで見たことがあると言って探してくれた母に感謝です。
また、大事にメモ書きまでして、記念品としてとっていた祖母にも感謝です。
ちょっと考えました。
自分のした仕事を孫にまで伝えることが出来るだろうか?
先人たちの歴史を感じた次第です。
前回までの内容は、こちらを。
断れない性格(その1) 
断れない性格(その2) 

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