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ボールペンが書けなくなる理由。

社長です。
今日は朝礼で、こんな勉強会をしました。
「なぜ、ボールペンは書けなくなるか?」
以前、筆記具メーカーのパイロットさんから、いただいていた資料を基に5分間のミニ勉強会です。
ボールペンの仕組みはこうなっています。

(パイロットさんのホームページより)
さて、本題のなぜ?・・・・は、次のような理由があります。
①空気呑み込みインクの中に空気が入ってしまっている。
これは、ボールペンをさかさまにペン立てに置いておいたり、横向きや上向きで書いたりしたときに、ペン先から空気が入ってしまうと、書けなくなります。
上向き筆記は絶対禁止です。
②チップ先端破損
ボールペンのペン先は超精密部品。
過度な衝撃を加えると、ペン先が破損しボール回転の悪化・インキ流路閉塞の原因になります。
③紙繊維・コート詰まり
紙によっては、ペン先で紙表面の紙繊維やコート剤削り取ってペン先を詰まらせることがあります。
ボールペンを60度以下にななめにもって書くと、先端のチップのホルダーの部分が紙をこすって、紙の繊維がボールペンのインク内部に入ってしまい、ごみとなってインクが出なくなります。
④インキ変質
製造から何年も経ったインキは、変質・劣化してしまいます。
インキにも賞味期限(使用期限)があります。
製造後約3年間が快適な書き味を楽しめる目安になります。

(ゼブラさんのホームページより)

以前、お客様からこんなクレームがありました。
「お宅から買ったボールペンの替芯、すぐ書けなくなる!」
というものでした。
すぐ取り替えましたが、また電話が・・・。
お客様のご自宅まで取替えに2度行きましたが、同じ結果です。
もしや、と思い
「どんな紙に書かれているのですか?」と質問させていただきました。
「新聞の広告の裏紙。」という返事。
そう、お気づきだと思いますが、③の紙繊維・コート詰まりです。
お客様に説明して、何とか理解していただきましたが、よくあることだと思います。
最近ではインクジェット専用紙などが多く出回っています。
以前、パイロットさんに、書けなくなったボールペンの替芯を調べてもらうために工場に出したことがあります。
約、1週間後、報告書が届きました。
その報告書には、先端のチップやインクを顕微鏡で見た写真が。
インクの中に、繊維物が混入し、書けなくなっていたことがわかりました。
紙繊維・コート詰まりって、よくあることなのです。
パイロットさん、さすがここまで調べてもらうとは。と感心しました。
みなさんも何気なく使っているボールペン、以上のようなことに気をつけて使っていただければ幸いです。

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