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早田の今をお伝えします。

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下町ロケット?

社長です。
今日はちょっと長文です(笑)
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一部上場の大手企業から文具・事務用品の値下げ要求がこの10年たびたび繰り返されてきた。
先方は危機管理の立場から資材調達は複数購買が原則。
A社・B社・C社など2か所以上と取引し、一方に何かあってももう一方から調達するというのが原則らしい。
調達価格は入札で、インターネットでの入札である。
とにかく、1円でも安い方から調達される。
この10年間、バナナのたたき売りさながら、価格は当初から比べると30%以上、下がっている。
今回、半期に一度の単価契約の見直しがあり、文具メーカー各社がこの半年の間に定価を約10%上げてきているので、必然的に今回の単価契約見積もそれに合わせて同じ掛け率で前回より高い価格で出していた。
すると、2日前、先方からこんな電話が。
「今回、単価が高くなっているが、他社がこれまで通りの価格で出している。御社は、もっと安くできないか。安くできないのであれば、他社に発注することになるが、よいか。」
という主旨の電話。
また、「他の工場と比較すると、調達価格が高い。伊万里は物流コストがかかっているのか。」と。
当社としては、約30年間、価格の値下げ要求や急な対応、問い合わせに対して調べたり提案したりとかなり融通を利かせて対応してきた。
現在の利幅は、5~10%。 これ以上値下げして利幅を下げてでも付き合う必要はないと考えていたので、ちょっと頭にきた。
それで、電話で私は、こう答えた。
「御社とは30年来の付き合い。価格ではない、目に見えない価値を比較して欲しい。
たえば、コピー用紙などは、各部署まで配達し、すぐに持ってきて欲しいという対応にも答えて来た。
これ以上価格を下げることは出来ません。 
他者がなぜ安いかというのは、大手の問屋さんから直接買っているから。
うちは小売店。
メーカー、問屋、小売店という物流3段階の小売店を飛ばして調達しておられるので、他者が安いのは当たり前。
下げた値段での細かい対応は出来ません。」と、
淡々とお答えした。
 大手企業は、価格だけ。 
その資材調達係りは、人間関係とか、小回りのきいた対応力とか、地元に貢献するとか、まったく関係ないらしい。
 その人もそういうのが仕事で分からないこともないが、今回の先方の資材の対応は、上から目線で、あたかも大量に買っている(最近は、小口で発注量が激減している)かのような、物言いであった。
 「下町ロケット」に出てくる大手企業の嫌味な担当者を思い出した。
 こちらとしても、そこだけがお客さんではない。
当社のサービス、品質が分かってもらえる会社と、お付き合いしようと心に決めた。
 泥臭い対応になるかも知れないが
地元のお客様のために社員一丸となって頑張って
いこうと思う。

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