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文具屋の主張(その2)

社長です。
日ごろ言えない事を今日は書かせていただきます。
夏休みということもあり、宿題関係の商品がよく売れています。
ところで、皆さんは、文房具屋さんで売っていて
展示や発表に使う白い大きな紙
のことを何といいますか?
ネットで調べたら、色々な呼び名があるそうです。
次の言い方のうち、みなさんは何と呼びますか?
・模造紙(もぞうし)
・広洋紙(ひろようし)
・大判紙(おおばんし)
・大洋紙(たいようし)
・B紙(びーし)
・広幅洋紙(ひろはばようし)
・鳥の子洋紙(とりのこようし)
・雁皮(がんぴ)

色々と呼び名があるものです。
私は、模造紙(もぞうし)と呼びます。
以前から気になっていたのですが、うちのお客様は、
広洋紙(ひろようし)と呼ぶ人が多いのです。
広洋紙(ひろようし)は、特殊な言い方だと思うのです。
80歳になる母は、文具店に嫁いできて約60年になりますが、
昔から模造紙は模造紙と呼ぶそうです。
母にこの事を言うと、
母いわく、 
「そりゃ、模造紙の事ば、知らんものの言うと。」と、
バッサリ。
私的にも、絶対、模造紙(もぞうし)は模造紙だと言いたいのです。
広洋紙とは、いったい誰の回し者でそう言っているのかと。
でも、お客様から、「広洋紙、下さい」と言われると
心の中では「模造紙のことですね。」と反論?したいのですが、
気の弱い私は、素直に「はい、広洋紙ですね。」と言ってしまうのです。(;一_一)
この葛藤を、解決してくれるサイトがありました。
ここでは、県別でその言い方を調査した結果が書かれています。
こちらです。
全国の各県で微妙に呼び名が違うものの、一般的には模造紙です。
ここを見ると、やはり広洋紙は佐賀県特有の言い方でした。
いわば方言ですね。
広洋紙と言う言い方は、間違いではありません。
でも、やっぱり、特殊な言い方だったのです。
私の推測ですが、
模造紙という呼び方を知らない誰かが、広い洋紙なので、簡単にそう呼ぶようにしたのでしょう。
なんか、安易な呼び方の様に思えてしまうのは、私だけでしょうか?
学校のプリントによく書かれているので、佐賀県の学校関係者の方かもしれません。
学校関係者の方、すいません。
でも、あえて主張させていただきます。
文具屋さんで売っているあの広い白い紙は、模造紙(もぞうし)です!!
ここで、模造紙の語源をきちんと知っておく必要があります。
模造紙とは、色々な情報によれば、
「明治中期に、大蔵省印刷局が製造した局紙をまねた紙が、オーストリアで製造され、大正初期になってそれをさらに日本で模して作ったために模造紙と呼ばれるようになった」という説が有力のようです。
まねした紙とは、ちょっと、怪しいネーミングですね。
でも、この歴史的な?背景をきちんと理解した上で、
標準語である「模造紙(もぞうし)」と呼んでいただきたいのです。
以上、田舎の小さな文具店の主張でした!!
おまけ)
私: 「Q君、文具屋で売っている広い白い紙の事、何て呼ぶ?」
Q君: 「ああ~、あの紙ですね。
 【太っか紙(ふとっかかみ)】
と言います。」
私: 「???? 、 ん~ん~?!! ・・・・・ 
模造紙やろが~!(怒)」
最後まで、お読みいただきましてありがとうござました。

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